ミクロ経済学・情報の非対称性から考える投票者と候補者の関係性

みなさんこんにちは。講談社主催のオーディションミスiD2016に挑戦中の町田彩夏です。

 

私の好きなものの1つに「選挙」があります。
中高時代、生徒会活動に打込んできた私は、普段、数値化して評価しづらい、自分の意見や考え(つまりはマニュフェスト)が、投票というシステムによって目に見える形で評価される、ところに面白さを感じ、選挙が好きになりました。

 

 

そして今、2年ぶりに、ミスiDというある意味での「選挙」に挑戦しています。
というのも、このミスiDの評価基準の1つに、CHEERZというアイドル応援アプリでの得票数があるのです。(ちなみに今私は 37位/114人です。)ここでは、たくさんのアイドルや候補者達が、自撮り写真や、カメラマンさんに撮ってもらった、イケてる写真を毎日のようにアップしています。

 

この選挙戦を制するために、私も自撮りの研究をして、やれるところまでやってみよう、と奮起した私は、ミスコンやアイドルのTwitterアカウントを研究したのですが、その中で気になったことがありました。今回はそれを、ミクロ経済学の中の、市場の失敗1つである逆選択と、その原因の情報の非対称性という観点から、考察してみようと思います。

 

 

今回取り上げるのは、各大学が行っているミスコン候補者のTwitterアカウントでの、ファンとの交流です。実際にアカウントをみてみるとわかりますが、多くの候補者は、ファンの方からのリプライに対して、律儀に返事を書いています。その中で、候補者へのリプライを疑問系で送り続けることで、毎日10回以上のやりとりを続けている場合があります。さらには、下ネタと思わしき内容のリプが送られてくる場合もあります。(気になった方は調べてみて下さい。)

 

それを初めてみた時、「投票してくれるという確証がないのに、どうしてそこまで律儀にそして、下ネタなどの悪質なリプに対しても、返事を書き続けられるのだろう。」と疑問に思いました。

 

そこで、この状況が、ミクロ経済学の中の、市場の失敗1つである逆選択と、その原因の情報の非対称性に、似ているなと気付きました。

  • 逆選択とは、消費者と生産者の間に情報の非対称性がある場合、消費者は自分が購入する製品が良品なのか、不良品なのかを区別出来ない状況で、不良品を選択してしまうものです。

 

消費者をミスコン候補者、生産者を投票者と仮定すると、消費者(候補者)はどの投票者が自分に対してどれほど貢献してくれているのかは、一切見えない状況であるのに対し、生産者(投票者)は、誰にも知られずに自由に投票出来るので、この時点で両者には情報の非対称性が発生しています。

 

これにより、候補者は投票してくれているかも知れない、全ての人に対して律儀に返事を返そうというマインドに陥るのだと考えました。

 

 

ただし、これは外野から考察したに過ぎません。実際に当事者になってみたら、また、考え方も変わると思います。さらに、今回取り上げたのは、極端な例であって、多くの良きファンの方々がいてこそ、ミスコンは成り立つものだと思います。また、私に関していえば、以前、下ネタと悪口を送り続けてくるアカウントがありましたが「もしかしたら私に投票してくれてるかもしれない。」と思うと、ブロックやスパム報告をすることが躊躇われました。(結局はあまりにひどかったので行いましたが…。)

 

 

得意分野ではない、経済面から、考察してみましたので、多少間違っているところもあるかもしれませんが、その時は優しく指摘して頂ければと思います。久しぶりに経済学の教科書を引っ張りだしてきて、楽しく読めたので、良き一日になりました。本日の参考文献は『ミクロ経済学入門』麻生良文著 p273-307 でした。

 

 

 

それでは、また今度。お読み頂きありがとうございます。