シュミットの友敵理論から考える20代版『池上彰』の必要性

みなさんこんにちは、ダイエットをしようとして、久しぶりに運動をしたところ、アキレス腱を痛めた町田彩夏です。

 

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今日は、私の志である、政治を語ることが『タブー』である日本を、政治を語ることが『日常』である日本に変えるために、何故、エンターテイメントが有用だと考えるのかを政治学的な観点からお話します。

 

私は高校時代から18歳選挙権実現運動を起こしている団体を立ち上げ、2015年の6月に法案が成立するまで、精力的に活動をしてきました。その中で最も多く打ち当たった壁は、若者の投票率の低さでした。政府はもちろん、若者の政治的関心を高めようと動いている人も、団体もたくさんあって、それぞれが活動していますが、一向に関心の高まりは数値としては表れていません。

 

私は、その原因の1つとして、若者にとっての『友』が政治の現場において存在していないからだと考えています。

 

ここではカール・シュミットの提唱した友敵理論という観点から、考察していきたいと思います。カール・シュミットはドイツの政治学者。1932年に出版した自身の著書『政治的なものの概念』の中で、政治とは、自分の存在を肯定してくれる『友』と自分の存在を否定する『敵』の両者が存在する状態で、その友と敵の区別を付けていく行動だとした。そのためには、政治に参加する国民にとっては、誰が敵なのかをきちんと判断することが重要であるとしています。

 

 

ここでは、若者(〜20代)を主語として考えていきます。若者にとって、『友』といえるのは、例えば、学費の減免についての政策を考えている、子どもを生みやすい社会づくりに奔走しているなど、教育や子育てに主眼をおいている政治家だと言えるでしょう。しかし、具体例を挙げて考えて見ると、教育に多大な力を注いでいた、鈴木寛さんは、2013年の参議院選挙で次点で落選してしまいました。このように、現代の日本では、若者が『友』を見つけることが出来なくなってしまっている状況に陥っていると考えられます。

 

そこで、私が考えた解決策は、私自身が、若者の友となるのはどういう存在か、若者の友となりうる政策はどんなものかを、アイドル=友として(私の思うアイドルとはこちらを参照して下さい。)発信していくというものです。この考えに至った理由を3つ紹介していきます。

 

 

 

①被選挙権の年齢制限が厳しい

 

現在日本では、参議院議員都道府県の首長の被選挙権を持つ者は30歳以上。それ以外の職は25歳以上と定められています。これは、世界と比べても、その制限は厳しいです。ヨーロッパはもちろん世界各国では、10代から立候補できる環境が整っている国と地域も多いです。

 

18歳選挙権が実現された時、その投票率を高めるためには、投票したい=友だと思う候補者の存在が必要不可欠だと思います。以前、私が、18歳選挙権に関するイベントを開いたときのアンケートで、自分の友達や同じ世代の人が選挙に出ていたら応援したいと思うという問いに対して8割以上の人が「はい」と答えていました。

 

いくら政策上では、若者の友に思えていても、その人との年がかけ離れていたら、その人を投票したいと思える友だとは、認識することが出来ないでしょう。

 

よって、年齢的・世代的にも若者である私が、池上彰さんのように発信していく必要性を感じました。

 

 

②投票者の判断能力の欠如

 

私が『池上彰』を選んだ理由としては、投票に際して必要となる知識を、わかりやすく解説する存在が必要だと考えたからです。日本は、第二次世界大戦の失敗から、政治教育=イデオロギー教育だという考えが根付いてしまい、有権者としての判断能力を養う教育まで、教育現場から遠ざけてしまいました。18歳選挙権実現により、政治教育が発達するかもしれませんが、教育の効果が目に見えて表れるのは10年20年先のことでしょう。さらに、もう教育現場で教育を受け直すことのない、若者も多数存在しています。

 

そこで、私が、アイドルとして、人々の注目を集めることはもちろん、大学での学びや今までの経験を元に、その知識を解説することで、この状況を打破していこうと考えました。これは、ミスiDやschooの講師といったように、人前に立つ仕事と、政策の実現や大学での学び、フィールドワークというように研究面の両者を、両立してきた私だからこそ出来ることだと思います。

 

 

 

③かき消される若者の声

現在日本の高齢化率は世界1位の25.78% (出典グローバルノート)で、少子高齢化社会への突き進んでいます。それに追い打ちをかけるように、若者の投票率は、低い水準となっています。このような状況において、人数が多く、投票率の高い高齢者よりの政策が実現されることは、当たり前の事だと思います。

 

しかし、未来に目をむけてみると、例え人数が少ないからといって、若者の声がかき消されているこの状況は決して望ましいことではありません。日本という社会の、持続可能性を考た時には、例え人数が少なくても、若者目線の政策を実現していく必要があるのです。

 

ノエル・ノイマンが提唱した、沈黙の螺旋理論によれば、同調を求める社会的圧力によって、マイノリティの主張がかき消され、最終的には主張すら出来なくなり、沈黙に陥ってしまうとしています。その沈黙の先に広がる世界には、持続可能性はないでしょう。

 

現在の若者は、まさしくこの沈黙の螺旋理論の中にあります。そして、増え続ける社会保障費や、労働生産人口の減少といった、暗い未来が待ち受けているのです。だからこそ、今、一刻でも早く、私のような存在がこの沈黙を破る必要があると考えています。

 

 

 以上、シュミットの友敵理論を例に出し、20代版の『池上彰』のように、私がアイドルとして、政治的関心を高め、閉塞感の漂う日本という国を打破していきたいと考える理由を考察してきました。

 

 

繰り返しになりますが、この役割は、人前に立つ仕事、そして、研究面の2つを両立してきた私だからこそ、成し得ることが出来ると考えています。

 

 

もし、少しでも共感して下さった方がいたら、今日までが投票期間なので、よろしければ投票お願い致します。

 

 

最後まで読んで下さりありがとうございます。ではまた、今度。

 

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